2011年2月24日木曜日

愛鳥週間:鳴き声や姿楽しんで 西宮の木地さん、魅力や観察場所助言 /兵庫

 ◇愛鳥週間、16日まで
 ◇50年間撮影
 10?16日は愛鳥週間。阪神西宮駅前で大衆料理店「やっこ」(西宮市今在家町)を営む木地章純さん(71)は約50年間、国内外の野鳥の姿をカメラに収めてきた。阪神間は住宅が密集するにつれて、観察できる野鳥が減りつつあるといい、「野鳥の魅力を広く知ってもらうため、撮影機材や観察場所の相談にのりたい」と話している。
 木地さんは小学生時代にウグイスやメジロを飼育して以来、野鳥の魅力にとりつかれた。中学卒業後、知人に借りた二眼レフで六甲山系の同市船坂地区などで、巣や卵の撮影を始めた。巣を見つける腕前を買われ、店を手伝う傍ら、京大の阪口浩平教授の助手となり、長野県の軽井沢などで撮影にのめり込んだ。
 二十歳ごろ一眼レフと500ミリの望遠レンズを入手。その後は国内だけでなく、米アラスカや、旧ソ連のコーカサス地方に行き、日本で越冬する野鳥の生態を調べた。これまでにフィルムに収めたのは400種近く。図鑑への提供は数知れない。また鳥の鳴き声のデジタル録音も続け、「鳥の方言も分かる」と語る。
 阪神間の野鳥の生態は年々変わってきているという。以前は市内の阪急神戸線より北に行けば、ヒバリの巣があちこちで見られた。「浜甲子園地区の芦原はマンションに変わり、種類が減ってしまった」と寂しそうに話す。
 とはいえ今の季節は野鳥の繁殖の最盛期。六甲山でウグイス、ヒヨドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、ホトトギスなどが見られるという。木地さんは「愛鳥週間を機に野鳥の姿と鳴き声を楽しんでみてほしい」と話している。【津久井達】
〔阪神版〕

5月13日朝刊

引用元:ルーセントハート(Lucent Heart) 総合サイト

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